コシヒカリで有名な六日町や十日町で収穫したワラを使い、地元の農家でしめ縄を作っています。
お正月の神棚に飾るしめ縄は、元々農家で自家用に作っていました。稲刈りが終わり、米を収穫した後に残ったワラを使い、翌年の豊作を願い、収穫への感謝の気持ちを込めて縄を編みました。
本格的に事業として取り組むようになったのは、昭和50年代です。国の減反政策の中で、青刈りをしなければならず、これを惜しんだ人が、このワラを使ってしめ縄を作ったら青くて綺麗なしめ縄が出来たことがきっかけでした。
米作りとは別に、しめ縄作りのために田植えをし、稲を刈ってしめ縄生産のためのワラを栽培しています。これは「みとらず」という品種で、水が冷たい山間部で取れる米ですが、ワラが青くて柔らかく、扱いやすいので、今は食用よりしめ縄のために栽培しています。水の取り入れ口周辺に植えたことから、「水口稲」とも呼ばれます。水の綺麗な新潟ならではの「しめ縄つくり」です。
ご挨拶
空襲で焼けた長岡の実家の一角で、復員した義父が日用雑貨卸売業を始めたのが、昭和23年。創業以来55年が経とうとしています。その間会社存続の危機もありましたが、昭和62年からオリジナルのお正月飾りの販売を始め、現在に至っています。
今は、しめ縄を含むお正月用商品の売り上げが年商の半分を占めています。
会社の規模は、ひと頃の三分の一ですが“少数精鋭の人員、売り上げよりも確実な利益”の経営方針の下、大量生産にはない素材と手づくりの良さで付加価値をつけ、商品の差別化を図り、不況の時代を乗り切りたいと考えています。
日本のお正月の習慣「しめ縄」でさえ、ご時勢にもれず中国、東南アジアからの輸入品が出回っています。もちろん価格も安く、国産の半値以下です。そうした大手のメーカーの商品が並ぶ中から、零細企業の当社の商品をお客様に手に取っていただくために、どうすれば良いか苦心しているのが、ここ数年の状況です。
まず、米どころ新潟の立地をアピールし、「新潟県産わら使用」の表示を商品の前面に出しました。米と異なり食べるわけではありませんが、商品のイメージアップに繋がったと思います。実際、四国のしめ縄生産者の方に「新潟に会社があるっていいですね」と羨ましがられました。
販売も、大量生産できないため、全国規模の大型店に商品を売り込みには行けません。が、逆にそうした大型店に自社商品が並ばない事をセールスポイントにしました。得意先のバイヤーに大型店との差別化を訴えました。新潟県内では、当社の商品は出回っていますが、県外では販売先が限られています。大手メーカーの商品は、あちこちで販売していますが、DAISEIの商品は、ほぼお店のオリジナルと説明し、導入をお願いしました。
これからの課題は、やはり「いいもの」を作り続けること。そして、そのためのアイデアとセンスを持ち続けるたゆまぬ努力と思っています。昨年、北陸の得意先が、自社ブランドで中国産の廉価なお正月飾りを大量に導入した中で、当社の「新潟県産わら使用」の飾りが、小さい数字とは言え、前年並みの数字を維持できた事で、「いいもの」を欲しい消費者は多数ではなくとも、必ずいらっしゃると自信を深めました。
物が売れない時代です。しかし、消費者が欲しいものは多少高くても売れます。そうした商品の製作に努めたいと思っています。
DAISEIの「しめ縄」で清々しいお正月をお迎え下さい。玄関用、自動車用のリースなど小粋でお洒落な飾りも取り揃えております。
スポーツ大好きで、サッカー観戦が趣味。旅行好きも重なって、J2アルビレックス新潟を追っかけています。今年こそ、J1昇格。反町監督、お願いします!
(2003年春 アテンドパーク”あの人の横顔”より転載)
有限会社 大清商店
代表取締役 清水 陽子
上記は10年以上前のコメントですが当時からお正月飾りを手掛け経営方針も変わる事無く現在に至っております。
アルビレックス新潟は2004年からJ1に昇格し、今も変わらず熱い応援をしております。
アルビレックス新潟クラブハウス様
幸せのパンケーキ新潟店様
JR長岡駅様
大清商店のこだわり
新潟県産の稲穂を使用
鶴へのこだわり
近年は天に向かって飛翔する鶴飾りが見受けられるようになりましたが、古来・陰陽道(おんみょうどう)では、陽が降り注ぐがごとく、幸を持って舞い降りてくるようにと、手前を向く様に、または、向かって右に置き、左を向く様に飾るのが縁起のいい飾り方とされております。
当社では、その意を伝えようと伝統の飾り方を守っています。
基本情報
企業名 | 有限会社 大清商店 |
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所在地 | 〒940-0088 新潟県長岡市柏町2丁目6番11号 |
連絡先 | TEL:0258-32-3381(代)FAX:0258-33-3543 |
営業時間 | 9:00 ~ 17:00 |
定休日 | 土・日・祝祭日 |